この一冊 26 「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹

画像


村上春樹が走り始めた年齢33歳。
オレもまさしく33歳の終わり頃走り始めた。

村上春樹はすいぶん前に「ノルウェイの森」
数年前に「1Q84」1~3
他に何か読んだか記憶が定かでない

追い風に乗って走るように読みやすい文章。
それでいて読後ずしっと残っている。
走ることについて、かつてないほどリアリティある描写で、
走っている走ったことのある人はもちろん
そうでない人にもまるで自分が体感しているのではないか・・・と
思わせるような圧倒的な筆力
自然に読み進んでしまう

以下引用

「僕は走りながら、ただ走っている。
 僕は原則的には空白の中を走っている。
 逆の言い方をすれば、空白を獲得するために走っている、
 ということかもしれない。そのような空白の中にも、
 その時々の考えが自然に潜り込んでくる。当然のことだ。」

これはオレもかつて走っていた頃、経験したことある感覚。
言葉ではこう表わせばよかったんだ・・・と

それにしても村上春樹の芸術的ともいえるなめらかで読みやすい文体は
やはりかなり時間をかけて推敲した結果らしい。
この本でも走ることと対比して述べている(P69より引用)

 生まれつき才能に恵まれた作家ではない自分は
「小説を書くために体力を酷使し、時間と手間をかけなければならない」

ノーベル賞候補にもあがる偉大な作家、村上春樹ではあるけれど
同じランナー(かつての^^;)としての観点から
同じ高さの目線でぞくぞくするほど共感できる作品。

オレが走っていた頃、誰かに伝えたくて言葉が足らずに
もどかしかったことを、説得力ある文章で代弁してくれたような・・・快感
みたいなものを与えてくれた、そんな本でした。

オレは33歳で走り始めて、数多くの市民レースに参加して
約5年ほどで潮が引くように遠ざかっていた。
42,195kmは2回完走(ベスト4時間6分)
50を過ぎた最近は土日だけジョギングコースをほぼ歩きで5km。

村上春樹は42.195kmを20回以上完走
しかも40代半ばまでは安定して3時間半で走り
サロマ湖100kmマラソンも11時間42分で完走している。
その後のランナーズブルーを経て50代後半からまた
本格的に走り始め、63歳になる今も世界を走る現役ランナー

書店の棚で偶然目にした本だったけど、とてもラッキーな出会いでした。
画像

ここ数年の中ではベスト3に入る本(個人的に)です!

箱根駅伝 75回大会(1999年)9区の悲劇

法政、大村選手はこの2年後、5区の山登り区間で
順天堂、奥田選手と中央、藤原選手との
三つ巴の首位争いが強烈に記憶に残ってます。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 11

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック